LPOとは?成果を出すための改善のコツやEFO、SEOとの違いをわかりやすく解説

    マーケティングコラム

    LPOとは?の記事のアイキャッチ
    この記事でわかること
    • LPOとは何か
    • LPOで改善するための手順
    • LPOのおすすめのツール

    当記事では、広告運用の実績や知識が豊富な株式会社LATRUS(ラトラス)の代表が、LPO(ランディングページ最適化)の基本から具体的な対策方法、成功事例、そしてEFOとの違いについて解説します。

    この記事を読めば、LPOとは何かがわかりやすく理解できるだけでなく、効果的な対策の進め方やツールの活用方法まで把握できるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。

    LPOとは?わかりやすく解説

    LPOとは「Landing Page Optimization」の略で、直訳すると「ランディングページの最適化」を意味します。

    ここでいうランディングページとは、広告や検索結果から訪れたユーザーが最初にアクセスするページのことを指します。

    一般的なWebサイトのトップページとは異なり、特定のサービスや商品に絞り込んで設計されることが多く、訪問者に対して「資料請求」「購入」「問い合わせ」など、明確なアクションを促す役割を担っています。

    LPOの目的は単に見栄えを整えることではなく、ユーザーの行動を理解し、離脱を防ぎながらコンバージョン率を高める点にあります。

    具体的には、キャッチコピーの改善、フォーム入力の簡略化、ページ表示速度の向上、信頼性を高める事例や口コミの掲載などが代表的な施策です。

    LPOは広告費やSEO施策で集客したトラフィックを無駄にせず、確実に成果へつなげるための重要な手段といえるでしょう。

     

    LPOが注目される理由

    LPOが近年注目されている背景には、広告費や集客コストの上昇や短期から中期にかけて成果が出やすいという特性があります。

    ここでは、それぞれの主な理由を具体的に解説していきます。

    広告費や集客コストの高騰

    近年のデジタル広告市場では、検索広告やSNS広告の競争が激化しており、1クリックあたりの広告単価(CPC)は年々上昇傾向にあります。

    また、SEO対策も上位表示が難しくなり、時間やリソースの投資が不可欠です。こうした状況では、単に「集客を増やすこと」に頼るのではなく、集客後の成果を最大化するLPOが重要になります。

    例えば、同じ広告費で1,000人を集客しても、コンバージョン率が1%なら成果は10件に過ぎません。

    しかし、LPOによってコンバージョン率を2%に改善できれば、同じ予算で成果は20件と倍増します。

    つまり、広告費やSEOへの投資を無駄にしないために、LPOは企業にとって欠かせない戦略となっているのです。

    CVR(コンバージョン率)改善の効果

    LPOの最大の特徴は、直接的にCVRを改善できる点です。

    一般的に、Webマーケティングでは集客施策にばかり注目が集まりがちですが、実際には「訪問者の多くがコンバージョンせずに離脱している」ことが課題となっています。

    LPOでは、ページデザインや導線、コンテンツの見せ方を改善することで、訪問者を行動につなげる割合を高めることができます。

    例えば、入力フォームのステップを簡略化する、スマートフォンでも操作しやすいUIを整える、安心感を与える口コミや事例を掲載するなど、細かな改善の積み重ねがCVR向上に直結します。

    これにより、集客施策との相乗効果が生まれ、売上や問い合わせ数が効率的に伸びるのです。

    短期・中期での成果に直結する点

    LPOは短期的にも成果が現れやすい施策として評価されています。

    広告出稿やSEO施策のように結果が出るまで数週間から数か月を要することも多いですが、LPOは既存のランディングページを改善するだけで効果を確認できるため、比較的短期間で数値改善を実感しやすいのが特徴です。

    また、中期的に改善を繰り返すことで、さらに高い成果を維持・拡大できる点も魅力です。

    A/Bテストやヒートマップツールを用いて、ユーザーの行動データを分析しながら改善を積み重ねることで、安定したコンバージョン率の向上が可能になります。

    短期的な改善で得られた成果を基盤に、中長期の成長につなげられることが、LPOがマーケティング担当者から高い注目を集める大きな理由といえるでしょう。

     

    LPOとEFO・SEOとの違い

    LPOはランディングページに特化した最適化であり、EFOやSEOと混同されやすい分野です。

    ここではLPOとEFO、そしてSEOとの違いを整理して解説します。

    EFOとの違い

    EFO(エントリーフォーム最適化)は、フォーム入力時の離脱を防ぎ、成約率を高める施策を指します。

    例えば、入力項目を減らしたり、リアルタイムでエラーを表示したりする工夫がEFOの典型例です。

    一方、LPOはフォーム以外を含むランディングページ全体を対象とし、ファーストビュー、訴求内容、導線設計、CTA配置などを最適化します。

    つまり、EFOはフォームに特化した部分最適化であるのに対し、LPOはページ全体を通してコンバージョンを増やす全体最適化という違いがあります。

    両者は役割が異なるものの補完関係にあり、LPOで流入したユーザーをEFOで逃さない仕組みをつくることで、より高い効果を発揮します。

    そのため、EFO単体ではなくLPOと組み合わせて取り組むことが理想的です。

    SEOとの違い

    SEO(検索エンジン最適化)は、Googleなどの検索エンジンにおいて上位表示を獲得し、自然検索からの流入を増やす施策です。

    キーワード選定や内部リンク設計、コンテンツ制作といった取り組みが中心であり、集客段階に重きを置いています。

    一方でLPOは、集客後に訪問者をコンバージョンへと導くことを目的としています。

    つまりSEOが「入り口の流入数を増やす施策」であるのに対し、LPOは「流入したユーザーを成果につなげる施策」と言えます。

    この2つは対立するものではなく、むしろ連携することで効果を最大化できます。

    SEOで集めた見込み客がページに訪れても、LPOが弱ければコンバージョン率は低くなります。

    そのため、SEOとLPOを同時に考えることが、集客から成果獲得までの一貫した戦略として不可欠です。

     

    LPO対策の具体例

    LPO対策は、ユーザーが最初に受ける印象から行動に至るまでのプロセスを最適化することが重要です。

    ここでは、代表的な施策として「ファーストビューの改善」「訴求ポイントの明確化」「CTAの配置最適化」「ページ速度改善やモバイル対応」を具体例とともに解説します。

    ファーストビューの改善

    ユーザーがページにアクセスした瞬間に目にするファーストビューは、LPO対策において最も重要な要素の一つです。

    訪問直後の数秒で「このページは自分に必要な情報がある」と判断されなければ、多くのユーザーはすぐに離脱してしまいます。

    そのため、ファーストビューでは視覚的にインパクトを与えるだけでなく、ユーザーの悩みやニーズに直結するメッセージを配置することが欠かせません。

    例えば、サービスの強みを端的に表すキャッチコピーを大きく配置し、合わせて「無料相談」「資料請求」などの行動喚起を促す要素を見せると効果的です。

    さらに、信頼性を高めるために受賞歴や導入実績などをファーストビューに盛り込むことで、訪問者は「安心してこの先を読める」と感じやすくなります。

    画像や動画を適切に活用し、視覚的なわかりやすさも意識すると改善効果が高まります。

    訴求ポイントの明確化

    ユーザーがページを読み進める際に「このサービスは自分にメリットがあるのか」を瞬時に理解できるかどうかが、コンバージョンに直結します。

    そのため、LPO対策では訴求ポイントを曖昧にせず、具体的で説得力のある形で提示することが重要です。

    例えば、「コスト削減」「業務効率化」「売上アップ」など、ターゲットが求める成果を明確に打ち出すことで、ユーザーは自分事として捉えやすくなります。

    また、抽象的な表現だけでなく「導入企業の平均コスト削減率は30%」といった数字を交えることで説得力が増します。

    さらに、成功事例や顧客の声を訴求ポイントの補足として配置することで、実際の効果をイメージしやすくなり、行動につながりやすくなります。

    要点を整理し、視覚的に強調するデザインも欠かせません。

    CTA(行動喚起ボタン)の配置最適化

    CTA(Call To Action)は、ユーザーに具体的な行動を促すための重要な要素であり、その配置やデザインによって成果が大きく変わります。

    CTAが適切に配置されていない場合、ユーザーが行動したいと思っても機会を逃してしまい、結果的にコンバージョンを取りこぼす可能性があります。

    効果的な配置の例としては、ファーストビュー、コンテンツの中盤、そしてページ下部といった複数箇所に設置することです。

    また、ボタンの色はページ全体のデザインに埋もれないように工夫し、テキストには「無料で試す」「今すぐ相談する」など行動をイメージしやすい表現を用いると効果が高まります。

    さらに、スクロールを進める中で自然にCTAが目に入るよう、ユーザーの視線や動線を意識した配置を考えることが最適化のポイントです。

    ページ速度改善やモバイル対応

    ユーザーの多くがスマートフォンからアクセスする現在、ページの表示速度やモバイル対応はLPO対策に欠かせない要素です。

    表示が遅ければ数秒で離脱する可能性が高く、せっかくの集客が無駄になってしまいます。

    また、スマートフォンでの操作性が悪ければ、フォーム入力やCTAのクリックを妨げ、コンバージョンに直結しません。

    ページ速度を改善するためには、画像や動画の圧縮、不要なスクリプトの削除、キャッシュの活用などが有効です。

    さらに、モバイルユーザーに配慮してボタンやフォームのサイズを調整し、片手でも操作しやすいUIを整えることが重要です。

    加えて、レスポンシブデザインを導入することで、PC・タブレット・スマートフォンの全デバイスで快適に閲覧できる環境を整えられます。

    これらの改善を実施することで、ユーザー体験が向上し、結果としてコンバージョン率の改善につながります。

     

    LPOに役立つツール

    LPOを効果的に実践するには、データに基づいた改善が不可欠です。

    そのためには専用のツールを活用することが大きな助けになります。

    ここでは、代表的なヒートマップ解析ツール、ABテストツール、広告管理ツールとの連携方法、そしてLPOツールを導入するメリットについて詳しく解説します。

    ヒートマップ解析ツール

    ヒートマップ解析ツールは、ユーザーがランディングページ上でどこを見て、どこをクリックしたのかを視覚的に把握できるツールです。

    ページ内の「注目されやすい部分」と「無視されやすい部分」を色分けして示すため、感覚ではなく実際の行動データを基に改善点を導き出せます。

    たとえば、コンバージョンボタンが視線の集まりにくい場所に設置されていれば、その配置を修正することで成果が向上します。

    また、スクロールの到達度を確認することで、離脱が多い箇所や読まれていないコンテンツを特定でき、不要な要素を削除したり強調すべき要素を再配置する判断が可能です。

    直感的に理解できるビジュアルデータは、チーム内の意思決定をスムーズにする効果もあります。

    ABテストツール

    ABテストツールは、異なるデザインやコピーをランディングページ上で比較し、どちらがより高い成果を生むかを実際のアクセスデータで検証できる仕組みを提供します。

    例えば、同じ商品ページでも「価格を目立たせる」パターンと「ベネフィットを強調する」パターンを同時に配信し、コンバージョン率の差を数値で把握できます。

    これにより、主観的な判断に頼ることなく改善を積み重ねることが可能になります。

    さらに、ABテストは小さな要素の変更(ボタンの色や文言)から大規模なレイアウトの変更まで柔軟に行えるため、段階的に最適化を進められる点が強みです。

    結果を蓄積していくことで、自社ターゲットに最も響くデザインや訴求軸の傾向が見えてきます。

    広告管理ツールとの連携(Google広告、Meta広告など)

    LPOの成果を最大化するためには、Google広告やMeta広告などの広告管理ツールと連携させることが欠かせません。

    広告プラットフォームとLPOツールを統合すると、広告クリック後のユーザー行動を詳細に追跡でき、どの広告グループやキーワードが最も効果的にコンバージョンへつながっているのかを明確に把握できます。

    これにより、単に「広告のクリック率」だけでなく「実際の成果」までを基準にした運用が可能になります。

    たとえば、コンバージョン率の高い広告セットに予算を集中させ、成果の薄い広告は停止するといった運用改善が実現できます。

    さらに、リターゲティング広告と組み合わせれば、離脱したユーザーに最適化したページを再提示し、再訪率を高める戦略も効果的です。

    LPOツールを活用するメリット

    LPOツールを導入する最大のメリットは、改善のPDCAを短期間で回せる点にあります。

    従来であれば、アクセス解析データを人が分析し、修正を施して効果を確認するまでに時間がかかっていました。

    しかし、LPOツールを活用すれば、ユーザー行動の可視化、テスト、効果測定、改善施策が一貫して効率的に行えます。

    さらに、複数のページやキャンペーンを横断的に管理できるため、全体的な改善スピードも向上します。

    加えて、データを根拠とした改善を繰り返すことで、広告費の無駄を削減し、同じ予算でもより多くの成果を得ることが可能になります。

    特に競争が激しい業界においては、少しの改善が大きな差を生むため、ツール活用によるスピード感と精度は大きな武器となるでしょう。

     

    LPOを成功させるポイント

    LPOを成果につなげるには、単にページを整えるだけでは不十分です。

    効果を高めるためには、仮説検証を繰り返し、ユーザー目線で導線を設計し、データに基づいた改善サイクルを確立することが欠かせません。

    ここでは、それぞれの具体的な取り組みについて解説します。

    仮説検証(ABテスト)を繰り返す

    LPOにおいて最も重要なのは「仮説を立てて検証する」というサイクルを継続的に行うことです。

    たとえば「CTAボタンの色を変更すればクリック率が上がるのではないか」「ファーストビューに事例を入れれば信頼感が増すのではないか」といった仮説を立て、ABテストを実施します。

    その結果を数値で比較することで、主観に頼らない改善を積み重ねられます。

    特にLPOでは、小さな変更が大きな成果につながるケースが多いため、1回のテストに固執せず複数回繰り返すことが効果的です。

    さらに、成功事例を横展開することで他のページ改善にも応用でき、全体的なコンバージョン率の底上げにつながります。仮説検証を継続的に回すことが、成果を伸ばし続ける原動力となるのです。

    ユーザー目線での導線設計

    ページを訪れるユーザーは、それぞれ異なる目的や関心を持っています。

    したがってLPOを成功させるには、ユーザーが求める情報に最短で到達できる導線を設計することが不可欠です。

    具体的には、ファーストビューで訴求内容を明確にし、次に詳細な情報を段階的に提示し、最後にスムーズに行動を促す流れを意識することが重要です。

    また、スマートフォンでの閲覧が増えている現代では、モバイル環境での見やすさや操作性も大きなポイントになります。

    ユーザーの離脱が多い箇所をデータで特定し、その原因をユーザー目線で考えることが改善の近道です。

    ストレスのない導線はコンバージョン率の向上だけでなく、ユーザー体験そのものの質を高め、ブランドイメージの向上にもつながります。

    データに基づいた改善サイクル

    LPOを持続的に成功させるためには、感覚や経験に頼らず、データに基づいた改善サイクルを確立することが必要です。

    アクセス解析ツールやヒートマップ、広告プラットフォームのデータを組み合わせることで、ユーザーの行動パターンや改善すべきボトルネックを把握できます。

    例えば、直帰率が高い場合はファーストビューに問題がある可能性があり、フォーム入力の離脱が多い場合は項目数や説明不足が原因かもしれません。

    こうしたデータを根拠に施策を立て、テストを行い、結果を再度確認するというサイクルを回すことで、精度の高い改善が継続できます。

    さらに、施策ごとの成果を蓄積していくことで、自社にとって効果的なパターンが明確になり、今後の施策にも活かせる資産となります。

    データを活用した改善は、安定した成果をもたらす鍵と言えるでしょう。

     

    まとめ

    今回の記事では、LPO(ランディングページ最適化)について解説しました。

    LPOでは、仮説だけで変更を加えるのではなく、ユーザー行動のデータに基づいて改善を行うことが成果につながるポイントです。

    まずは小さなテストから始めてみましょう。

    しかし、実際にデータ分析・テスト設計・デザイン改善までを社内で完結させるのは簡単ではありません。

    そこで当社では、「売れる構成設計」から「改善運用」まで一貫対応するLP制作サービスをご提供しています。

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    株式会社LATRUS 代表取締役 永盛真希

    WEBプロモーションにて月間売上4,000万円達成、Google検索(SEO)にて1位を獲得、Facebook広告やリスティング広告を用いてリスト単価1,500円以下でのリスト獲得などの実績が有り。飲食店や美容エステ、治療院、士業事務所、健康食品通販や美容品通販(EC)、スピリチュアル、セミナーなど多くの集客・販促支援をおこなう。

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