ディスプレイ広告とは?メリットやリスティング広告との違いを解説!

マーケティングコラム

ディスプレイ広告とは?メリットやリスティング広告との違いを解説!
この記事でわかること
  • ディスプレイ広告とは
  • リスティング広告との違い
  • ディスプレイ広告のメリット
  • ディスプレイ広告の成功事例
  • ディスプレイ広告成功のポイント

ディスプレイ広告は知っているけど、メリットやリスティング広告との違いがわからないという方が多いのではないでしょうか?

そこで、今回はディスプレイ広告を使ったことがない人にもわかりやすいように、ディスプレイ広告の基本情報と成功のポイントを事例付きで解説します。

この記事を読めばディスプレイ広告の基礎知識が身に付き、広告で成果を出すための方法がわかるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。

 

ディスプレイ広告とは

ディスプレイ広告は、Webサイトの右側やアプリのニュースフィードなどの広告枠に表示される画像、動画広告やテキスト広告のことです。

バナー形式で表示されることが一般的であり、「バナー広告」とも呼ばれます。

バナー(Banner)とは直訳すると「旗」や「のぼり」という意味。WEB業界では特集やキャンペーン情報を告知するためにWebページ上に掲載される画像や、検索結果画面やSNS上に表示される広告画像を指す。

また、ディスプレイ広告は入札額や配信先、ターゲットなどを細かく調節しながら、目的に応じて成果を最大化させていく「運用型広告」の1つです。

テキストを含めたビジュアルで訴求することでユーザーの興味を惹き、クリックしてもらうことで、サイト誘導やコンバージョン獲得へと繋げていきます。

 

リスティング広告とディスプレイ広告の違い

広告を始めようと考えた時に、ディスプレイ広告とリスティング広告のどちらを利用するべきか迷うことでしょう。

そこで、ディスプレイ広告と比較されることが多い「リスティング広告」との違いについて解説します。

リスティング広告とは検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジン(例:GoogleやYahoo!)でユーザーが特定のキーワードで検索した際に、その検索キーワードに関連したテキスト広告が表示される広告形式です。ディスプレイ広告と同じく運用型広告の一種。

なお、ディスプレイ広告とリスティング広告の違いは以下の通りです。

ディスプレイ広告とリスティング広告の違い表示される場所
アプローチできるターゲット層
広告形式

では、ディスプレイ広告とリスティング広告の違いについて解説します。

表示される場所

ディスプレイ広告とリスティング広告の表示場所の違い

ディスプレイ広告とリスティング広告では、表示される場所が異なります。

ディスプレイ広告は閲覧サイトの広告枠に表示されますが、リスティング広告は検索画面の上部に表示されます。

アプローチできるターゲット層

ディスプレイ広告は、ポータルサイトのトップページなど、多くの場所に広告が掲載されるため、潜在顧客から潜在顧客まで幅広い層のユーザーにアプローチすることが可能です。

一方、リスティング広告は検索キーワードに連動した形で表示される広告なので、ユーザーのニーズが明確な顕在顧客にアプローチすることができます。

広告形式

ディスプレイ広告は画像や動画を表示することができるので視覚的な要素を活かすことができます。

一方、リスティング広告はテキスト形式で表示されるので視覚的な訴求をすることはできません。

それぞれの広告形式の違いを理解し、適切なユーザーに適切なアプローチを行うことで、成果の向上につなげることができます。

 

ディスプレイ広告の種類

ディスプレイ広告にはGDNとYDNがあり、GoogleとYahoo!がそれぞれ独自に構築した広告ネットワークを通じて提供されています。

GDN(Googleディスプレイネットワーク)GDNはGoogle関連のサイトに広告を配信するディスプレイ広告のネットワークです。YouTubeやアメブロなどの一般的なポータルサイトやブログページの広告枠に広告が表示されます。

YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)Yahoo!に関連するウェブサイトに広告を表示するディスプレイ広告のネットワークです。YahooニュースやYahooメールなど、Yahooのサービスを利用しているサイトに広告が表示されることが多いです。

 

ディスプレイ広告のターゲティング方法

GDNとYDNのディスプレイ広告では、ターゲットとしたいユーザーに合わせて、広告を表示する先を指定することができます。

GDNやYDNで利用できるターゲティング方法は、以下の5つです。

ターゲティング方法・キーワード
・トピック
・プレースメント
・インタレスト
・ユーザ

なお、ターゲティングを大きく分けると「人」に対するターゲティングと「配信場所」に対するターゲティングに分かれます。

「キーワード」「トピック」「プレースメント」は配信場所を指定し、「インタレスト」「ユーザー」は配信する人を指定するターゲティングとなります。

では、それぞれのターゲティングについて解説します。

キーワード

特定のキーワードに関連したウェブサイトに広告を表示する方法です。

例えば、「不動産」というキーワードを設定すると、不動産に関連するウェブサイトに自動的に広告が表示されます。

キーワードを自由に設定できるため、他のターゲティング方法ではカバーしきれないキーワードや、自社の商品やサービスに関連性の高いキーワードで広告を配信することができます。

トピック

Googleが定めた特定のトピックを選択することで、特定のテーマに関連するページにのみ広告を表示することができます。

例えば、「自動車」を選択すると、自動車に関連するコンテンツを含むウェブサイトに広告が表示されます。

自社のサービスに近いテーマのウェブサイトに広告を表示することで、効果的な広告運用が可能です。

プレースメント

特定のウェブサイトや特定の位置に広告を表示する方法です。自動プレースメントと手動プレースメントの2つの方法があります。

自動プレースメントでは、過去のデータから関連性の高いウェブサイトに広告が表示されます。

手動プレースメントでは、提携しているディスプレイ広告のウェブサイトの中から、広告を表示したいウェブサイトを選んで広告を表示することが可能です。

プレースメントを利用することで、広告を表示したいウェブサイトの広告枠を指定して効率的に広告を配信することができます。

インタレスト

インタレストはユーザーの行動履歴データを活用して、特定のユーザーに広告を配信する方法です。

なので、トピックやプレースメントのように広告を表示する場所でターゲティングをするのではなく、ユーザーにターゲティングをして広告を表示します。

ユーザー

「性別」「年齢」「子供の有無」など、ユーザーの属性情報に基づいて広告を表示する方法です。

例えば、「コスメ」商品を宣伝する場合には、20代や30代の女性をターゲットに設定することで、そのセグメントに合致したユーザーに広告を表示することができます。

いずれのターゲティング方法も、Googleアカウントのログイン情報や過去の閲覧履歴から推測されて行われます。

 

ディスプレイ広告のメリット

ディスプレイ広告のメリットは以下の通りです。

ディスプレイ広告のメリット・訴求できる情報が豊富
・潜在顧客へのアプローチが可能
・ブランディングが可能
・リターゲティングが可能

では、それぞれのメリットについて解説します。

訴求できる情報が豊富

ディスプレイ広告は、テキストだけでなく、画像や動画などを使って情報を表現できます。

なので、情報量や表現方法が豊富であり、リスティング広告に比べて多様な訴求方法でユーザーにアプローチすることが可能です。

潜在顧客へのアプローチが可能

リスティング広告を表示するためには、特定のキーワードで検索される必要があり、顕在的なニーズを持っているユーザーにしかリーチできません。

一方、ディスプレイ広告であれば、特定のキーワードで検索される必要がなく、潜在的なニーズを持っているユーザーにもリーチすることができます。

また、ディスプレイ広告では、画像や動画を利用することで様々な訴求ができ、ユーザーの注意を惹くことに長けているので潜在顧客に対して効果的なアプローチが可能です。

なので、具体的な購買意欲を持つ既存の顧客にはリスティング広告が適していることが多いですが、まだ商品購入を考えていない潜在顧客にはディスプレイ広告が有効になります。

商材や自社のブランディングにつながる

ディスプレイ広告は、リスティング広告のようにユーザーの検索行動に影響されず配信できるので、安定して同じユーザーに何度も広告を表示することが可能です。

なので、テレビCMや看板広告のように単純接触効果(ザイオンス効果)が期待でき、商材や自社の認知拡大や信用を上げることができます。

また、視覚的や聴覚的な要素を活用することで、ブランディング効果も狙えます。

単純接触効果(ザイオンス効果)とは最初は興味がなかった物事や人でも、何度も接するうちに好感を持つようになっていく心理的現象。

 

リターゲティングが可能

ディスプレイ広告では、過去に自社のウェブサイトや商品ページを訪れた顧客に対して、再度広告を表示するリターゲティングが可能です。

興味を持っている顧客に対して継続的に広告を配信することで、資料請求やお問い合わせの獲得につなげることができます。

 

ディスプレイ広告のデメリット

ディスプレイ広告のデメリットは以下の通りです。

ディスプレイ広告のデメリットPDCAを回すのが難しい
検索広告よりも獲得率が低い

では、それぞれのデメリットについて解説します。

PDCAを回すのが難しい

ディスプレイ広告では画像やテキスト、配信先などの様々な要素が組み合わさっており、どの部分を改善すれば成果が出るのかを見極めることが難しいです。

また、広告クリエイティブとターゲットの調整が難しく、PDCAを回すのが困難です。

例えば、「シミ・シワに効く化粧品」を販売するための広告を配信しているとして、反応が悪かった場合に人に対してのターゲティングが悪いのか、配信場所が悪いのか判断することが難しいのです。

なので、ディスプレイ広告の改善には確立されたノウハウと継続的な検証が必要となります。

検索広告よりも獲得率が低い

ディスプレイ広告は、潜在顧客に対して広告を配信するため、リスティング広告に比べて成約率が低い傾向にあります。

一方、リスティング広告は特定のキーワードで検索している顕在顧客にアプローチするため、成約につながりやすいです。

ただし、リスティング広告の方が1クリックあたりの単価が高い傾向にあるので、費用対効果という点ではディスプレイ広告の方が良いこともあります。

商品やサービスによって、どちらが良いかは変わってくるので、成約率ではなく費用対効果で判断することをおすすめします。

 

ディスプレイ広告を成功へ導くポイント

デメリットよりもメリットが多いディスプレイ広告ですが、成果を出すためにはいくつかポイントがあります。

ディスプレイ広告を成功へ導くためのポイントは以下の通りです。

ディスプレイ広告成功のポイント・広告の目的を明確にする
・インパクトのあるクリエイティブを作る
・効果の高いプレースメントに絞る

では、それぞれのポイントについて解説します。

広告の目的を明確にする

ディスプレイ広告の目的は主に2つあるのですが、ディスプレイ広告を効果的に活用するためには、広告の目的を明確にする必要があります。

1つはお問い合わせや資料請求などのレスポンスを目的にしたものであり、もう1つはブランディングや認知を目的にしたものです。

レスポンスを目的とする場合には、ユーザの行動や興味を定量的に測定することや、PDCAを上手く回していき、クリエイティブのテストを繰り返していくことが重要になります。

また、ブランディングや認知を目的とする場合には、訴求方法や広告配信の場所、クリエイティブの企画などが重要になります。

インパクトのあるクリエイティブを作る

ディスプレイ広告の成功には、インパクトのあるクリエイティブが欠かせません。

ディスプレイ広告はバナー(旗、のぼり)広告とも呼ばれることからも分かるように、ユーザの目を引くクリエイティブを作成することが重要です。

PDCAサイクルを回し、効果を検証しながら改善していくことが成功のポイントです。

視覚的に情報がわかりやすくなるように工夫しましょう。

効果の高いプレースメントに絞る

効果的にディスプレイ広告を配信するためには、効果の高いプレースメントに絞ることが重要です。

なので、コンバージョン獲得が可能な配信面に集中し、効果の低い配信先を除外するような運用が必要になります。

除外すべきプレースメントの基準として、コンバージョン獲得以外にもコンバージョンへのつながりや自社のビジネスとの関連性、ブランドイメージへの合致度などを考慮します。

 

ディスプレイ広告で事業課題を解決した3つの企業事例

ここでは、ディスプレイ広告の成功事例をご紹介するので、自社でどのように活用していけるか、イメージをしてみましょう。

セキュリティアプリのインストール数が1.5倍に

セキュリティアプリを提供する企業では、新規ユーザーの獲得を目指してディスプレイ広告を活用しました。

高いコンバージョンの可能性を持つユーザーをターゲットにし、さらにコンバージョン率向上を図るためにコンバージョンオプティマイザーを導入し、アプリ広告の最適化に取り組みました。

コンバージョンオプティマイザーとは希望する1件当たりのコンバージョン単価を設定するだけで、Googleが自動的にクリック単価を調節してくれる機能。

その結果、広告コストを約7割削減しながら、アプリのインストール数は1.5倍以上に増加しました。

このようにディスプレイ広告は、ターゲットユーザーの選定やコンバージョンオプティマイザーの活用など、細かな施策を組み合わせることで効果的に活用することができます。

中古車輸入企業は流入数が4倍に

中古車輸入を行うある企業では、他社との差別化を図るために独自のアプローチを採用しました。

検索広告では、ユーザーの検索傾向に基づいて最適な広告を表示しつつ、ディスプレイ広告でリマーケティングを行い、検索をした関心度の高い人に向けてディスプレイ広告を配信したのです。

この戦略の結果、広告の費用対効果を評価する指標であるROI(Return On Investment:投資利益率)が600%向上しました。

このように、ディスプレイ広告は他の広告戦略との組み合わせにより、広告効果を最大化することができます。

新規サービスのCV数5倍を達成

あるITベンチャーでは、新規サービスの知名度拡大を目指し、ディスプレイ広告を活用しました。

まず、リマーケティングを通じて、既に興味を持っているユーザーや潜在顧客に対して継続的にアプローチしました。

さらに、ターゲットに応じたバナーやランディングページを用意し、ターゲットユーザーの属性や興味関心に合わせて、クリエイティブを最適化することで、より効果的な広告配信を目指したのです。

この戦略の結果、ディスプレイ広告の配信開始からわずか2ヵ月という短期間で、当初の目標であるコンバージョン数の5倍を達成することができました。

このように、ユーザーの興味関心を捉え魅力的な広告を提供することで、知名度拡大やコンバージョン数の増加につなげることができるのです。

 

まとめ

今回はディスプレイ広告を使ったことがない人にもわかりやすいようにディスプレイ広告の基本情報と成功のポイントを事例付きで解説しました。

ディスプレイ広告で成果を出すためには配信の目的を明確にし、ターゲットに合ったクリエイティブを作成することが重要です。

また、リスティング広告などの他の媒体と組み合わせて活用することで成果を最大化することができます。

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