Facebook広告とは?やり方や成功のポイントを事例付きで解説!

マーケティングコラム

Facebook広告とは?やり方や成功のポイントを事例付きで解説!
この記事でわかること
  • Facebook広告とは
  • Facebook広告4つの特徴
  • Facebook広告の成功事例
  • Facebook広告成功のポイント

Facebook広告がFacebook上で配信する広告ということはわかるけど、具体的にどのような特徴や配信方法があるのか知らない方が多いのではないでしょうか?

そこで、今回はFacebook広告を使ったことがない人にもわかりやすいように、Facebook広告の基本情報と成功のポイントを事例付きで解説します。

この記事を読めばFacebook広告の基礎知識が身に付き、広告で成果を出すための方法がわかるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。

Facebook広告とは?

Facebook広告とは、Facebookの「ストーリーズ」や「フィード面」などに広告を掲載するSNS広告プラットフォームです。

Facebookは世界中で数十億人の利用者を抱えており、そのユーザー層の多様性と情報の豊富さが広告主にとって魅力的な広告プラットフォームとなっています。

Facebook広告の4つの特徴

Facebook広告は、ユーザーの多様性と情報の豊富さ以外にも下記の4つの特徴があります。

4つの特徴
・高いターゲティング精度
・人ベースの正確なトラッキング
・あらゆる目的に対応できる
・幅広い広告フォーマット

では、それぞれの特徴について解説します。

高いターゲティング精度

Facebookはユーザーから実名や性別、年齢などの登録情報だけでなく、趣味や関心(いいねなどのアクティビティ)などの情報を正確に取得しており、高いターゲティング精度を持っています。

Facebook広告は他のSNS広告よりもターゲティングの精度が高いのが特徴です。

このデータ精度の高さを活かして、より具体的なターゲット層を絞り込むことができます。

例えば、あるスポーツ用品の広告を展開する場合、Facebookの実名制によるデータベースを利用して、スポーツに興味がある特定の年齢層や性別のユーザーに広告を表示することができます。

さらに、Facebookはユーザーの友達関係やグループ参加情報なども把握しており、これらのデータを利用することで、友達の関心や行動に基づいた広告の配信も行うことが可能です。

このターゲティング精度の高さが、Facebook広告の特徴の1つと言えます。

広告主は効果的なターゲティングを行い、ユーザーにとって興味深い広告を提供することで、より高い成果を得ることができるのです。

人ベースの正確なトラッキング

通常のウェブブラウザのトラッキングでは、cookieを使用してユーザーごとに訪問履歴や行動データを追跡します。

Cookieとは?WEBサイトを閲覧した時に、訪問者が訪れたサイトや入力したデータ、利用環境などの情報が記録されたファイル(仕組み)

しかし、cookieはデバイスごとに異なるため、PCとモバイルで異なるcookieが生成されることでデータの整合性が損なわれることがあるのです。

一方、Facebook広告はユーザーIDを基にしたトラッキングを行います。

従来のcookieによるウェブブラウザごとのトラッキングとは異なり、デバイスをまたぐ場合(PCとモバイルなど)でもユーザーの行動を正確にトラッキングすることが可能なのです。

例えば、あるユーザーがFacebook広告をクリックしてウェブサイトに訪れた後、そのユーザーが別のデバイスで再度訪問した場合でも、FacebookのユーザーIDによってそのユーザーの行動を関連付けることができます。

このように、Facebook広告はユーザーがどのデバイスを使っていても、ユーザーの行動パターンやコンバージョンの情報を綿密に把握することができるという特徴を持っています。

あらゆる目的に対応できる

Facebook広告では認知や購入、お問い合わせなど様々な目的に応じてAIの学習を最適化させることができます。

なので、幅広いマーケティング活動に利用することが可能です。

例えば、新しい商品やサービスを知ってもらいたい場合には認知を目的とした広告配信をし、興味を持ってもらえたユーザーに絞って詳細な情報や特典を提供する広告を配信することができます。

さらに、購買意欲の高いユーザーには特別なオファーや割引の広告を配信することで購買を促進することもできるのです。

このように、Facebook広告は認知から購買まで多様な目的に対応できるので、広告の成果を最大化しやすいプラットフォームと言えます。

幅広い広告フォーマット

Facebook広告は、様々な広告フォーマットを提供することで魅力的な広告を配信することができるという特徴を持っています。

Facebook広告で利用できる広告フォーマットごとの特徴は下記の通りです。

特徴
画像静止画でイラストや写真などを使い商品やサービスを紹介できる。
動画動きと音声で注目を集められ、写真では伝わらない商品やサービスの良さをアピールできる。
カルーセル1つの広告で最大10の画像や動画を表示できる。商品ラインナップや複数のサービスをまとめて伝えられる。
スライドショー動きや音声、テキストを使ったスライド形式で商品やサービスを訴求できる。
コレクションユーザーごとのサイトでの行動や興味関心に合わせて、製品カタログを表示できる。
※製品カタログとは、Facebook側に商品情報を送るためのデータフィードです。

Facebook広告では幅広いフォーマットを活用して、商品やサービスに合った訴求を行うことで商品の特徴をわかりやすく伝えることができるのです。

広告の目的やターゲットに合わせて適切なフォーマットを選択し、クリエイティブな広告コンテンツを展開することで、広告の成果を最大化することができます。

 

Facebook広告の4つの配信先

Facebook広告には4つの配信先があり、広告の目的やターゲットに応じて適切な配信先を選ぶことができます。

Facebook広告の配信先は下記の4つです。

4つの配信先・Facebook
・Messenger
・Instagram
・Audience Network(オーディエンスネットワーク)

では、それぞれの配信先について解説します。

Facebook

Facebookで広告が主に表示されるのは、下記の「ニュースフィード面(タイムライン)」と「画面右側の枠」です。

Facebookニュースフィード面

ただし、画面右側の枠はPCのみで表示されるため、スマートフォンユーザーには表示することができません。

また、Facebookのストーリーズにも配信が可能です。

Facebookのストーリーズは2017年に実装された機能で、2018年から広告配信できるようになりました。

世界中で約3億人を超えるユーザーに利用されていますが、日本国内に関しては2020年の時点で、それほど利用が普及していなかったので配信の割合としては少なめです。

なお、近年ではリール機能が追加されており、今後はFacebook広告の運用方法がより幅広くなっていくと予想されます。

Messenger

MessengerはFacebookが提供するメッセージアプリであり、世界中で13億人以上のユーザーが利用しています。

主にビジネス目的で利用されていて、近年では新型コロナウイルスにより非対面コミュニケーションの需要が高まったことから、2020年5月には「Messenger Rooms」というオンラインミーティング機能が追加されました。

Messenger広告はチャット画面内に表示され、ユーザーが広告をクリックすると自社サイトやLP(ランディングページ)、スマートフォンアプリのインストール画面などへ遷移させることができます。

また、Messengerではチャットスレッドを開く設定も可能であり、広告主は直接ユーザーと対話をすることができます。

さらに、Facebookメッセンジャーボット(チャットボット)を組み合わせることで、24時間365日自動でユーザーからのお問い合わせ対応やLPへの誘導が可能となります。

このように、Messengerはビジネスにおいて重要なコミュニケーションツールであり、広告機能を活用することで効果的なマーケティングが実現可能です。

ビジネスの目的に応じてMessenger広告を活用することで、より多くのユーザーとの対話やコンバージョンを促進することができます。

Instagram

Facebook広告は、Instagramアプリのフィード(タイムライン)やストーリーズにも配信することができます。

Instagramは若年層のユーザーに特に人気があり、ビジネス層との親和性も高い特徴があります。

日本国内の月間アクティブアカウント数は約3,300万人であり、特に女性ユーザーが多いです。(男性43%、女性57%)

Instagram広告の最大の特徴は、スマートフォンの画面を最大限に活用してビジュアルコンテンツを魅力的に表示できることです。

広告フォーマットも多様で、「カルーセル広告」「動画広告」「画像広告」「ストーリーズ広告」など、目的に応じて選択できます。

これらの広告フォーマットを活用することで、Instagram上でブランドの魅力や商品の特徴を効果的に伝えることができます。

Audience Network

Audience Network(オーディエンスネットワーク)は、Facebookと提携している様々な「スマホアプリ」や「ウェブサイト」に広告を配信する広告ネットワークです。

Audience Networkでは、ネイティブ広告やバナー広告、動画リワード広告など様々な広告フォーマットが用意されているので、目的に合わせて最適なフォーマットを選択できます。

また、パブリッシャーリストを確認することができ、ブロックしたい掲載先をリスト化してアップロードすることで、特定の媒体への配信を停止することが可能です。

パブリッシャーリストとは広告が掲載される場所(アプリ、サイト)の一覧

そのため、広告が意図しないアプリやサイトに掲載されることによるブランドイメージの低下を防ぐことができます。

Audience Networkを活用することで広告主は広告の配信先を拡大し、より多くのユーザーにアプローチすることができます。

 

Facebook広告の費用

Facebook広告の出稿費用は、広告主自身で設定します。

支払い方法には、クレジットカード、デビットカード、PayPal、オンラインバンキング(銀行引き落とし)などがあり、広告作成時に選択可能です。

なお、Facebookでは以下の2つの課金方式があります。

課金方式インプレッション課金(CPM):広告が1,000回表示されるごとに費用が発生
クリック課金(CPC):広告が1回クリックされるごとに費用が発生

通常はインプレッション課金で出稿することが多いですが、キャンペーンの目的によってはクリック課金を選択することもできます。

広告効果を最大化するためには広告目標や予算に基づいて費用設定を行い、適切な課金方式を選択することが重要です。

インプレッション課金(CPM)とクリック課金(CPC)いずれの場合でも、費用はオークションで決定されており、Facebookの判断基準に従い広告の費用が決定します。

Facebook広告オークションの仕組み

Facebook広告は、広告主とユーザーの双方にとって最大の価値を提供するために、オークション形式を採用しています。

オークションでは入札価格だけでなく、以下の3つの要素を総合的に判断してユーザーに広告を表示します。

判断要素入札価格:広告を掲載するのに必要な費用(基本的に自動で調整される)
推定アクション率:広告を見たユーザーがアクション(いいね、シェア、コンバージョンなど)を起こす見込みを数値化したもの
広告品質:広告を見たユーザーの肯定的・否定的なフィードバッグや低品質な広告の特徴から判断

ユーザーと広告の関連度が高ければ高いほど、優先的にユーザーに表示され、広告の費用対効果が向上します。

入札価格を高く設定しても、魅力的な広告と認識されなければ、ユーザーが目にする機会は減少してしまいます。

なので、広告がユーザーにとって興味を惹くものか、否定的な印象を与えないかといった視点も考慮に入れましょう。

 

Facebook広告の構造

Facebookの広告は、下記の3つの階層によって構成されています。

Facebook広告の構造・キャンペーン
・広告セット
・広告

各階層において設定できる項目を解説します。

キャンペーン

キャンペーンでは、主に達成したい目的を設定します。

キャンペーンの目的は下記の計12個の項目から選ぶことができ、設定したキャンペーンの目的に沿って広告が最適化されます。

目的利用シーン課金方法
リーチ新製品の販売や実店舗への宣伝に伴いリーチを増やしたいCPM
ブランド認知度アップ効率よくブランドの認知をアップさせたいCPM
トラフィック目的リンク先URL (LP)への質の良いユーザーを誘導したいCPM/CPC
動画の再生数アップ動画コンテンツの視聴回数を最小限のコストで増加させたい
ストーリーを伝える、ブランド認知度を高める、また製品デモを見せたい
CPM
リード獲得ユーザー情報(名前/電話番号/Eメールアドレスなど)を獲得したいCPM
メッセージメッセンジャー上でリードや問い合せ、コンバージョン獲得をしたいCPM
コンバージョン購買や登録などユーザーに起こしてほしいコンバージョンアクションがある場合CPM/CPC
カタログからの販売E-コマース/ホテル/不動産など、複数商品を扱っている場合CPM/CPC
来店数の増加複数の実店舗の宣伝や、来店促進の場合CPM
アプリのインストールアプリのインストールを最大化したいCPM/CPC
アプリのトラフィックインストール済みユーザーへアプリの利用を促したいCPM/CPC
アプリのコンバージョン購入やゲームのレベル達成など、アプリで特定のアクションの実行を促したいCPM

広告セット

広告セットでは、広告の配信対象となるターゲティング(オーディエンス)、広告の配置、および掲載期間を個別に設定可能です。

ターゲティングの種類については後ほど解説しますが、同じキャンペーンでも年代や性別などのターゲットが異なる場合は、広告セットを分けることで効果検証が容易になります。

また、ターゲットごとに広告セットを分けることで、特定のターゲットに対して最適な予算配分やクリエイティブを設定し、ROI(投資対効果)を向上させることができます。

広告

この階層では、広告の形式・テキスト・リンクなど広告のクリエイティブに関する設定を行うことができます。

また、広告のパフォーマンスを計測するための「Facebookピクセル」の設定も可能です。

適切な広告形式、魅力的なテキスト、正確なトラッキングツールの設定は、広告の効果を最大化するために欠かせません。

細部にまで注意を払いながら、効果的な広告を作成しましょう。

 

Facebook広告の3つのターゲティング方法

先述した広告セットでは、Facebookが取得している正確なユーザーデータからターゲティングを設定できます。

Facebook広告では、主に以下の3つの方法を用いてターゲティングを行います。

Facebook広告のターゲティング方法・コアオーディエンス
・カスタムオーディエンス
・類似オーディエンス

それぞれのターゲティングについて解説します。

コアオーディエンス

コアオーディエンスは、ユーザーのプロフィール情報やFacebookページ、アプリ上での行動などに基づいて、特定のオーディエンスを作成します。

コアオーディエンスで設定できる内容は下記の通りです。

利用者データ年齢・性別・学歴・役職・言語などの情報に基づいてターゲティング
位置情報広告を配信したい国や地域に基づいてターゲティング
興味・関心広告をリーチしたい人の興味や関心に沿ってターゲティング
行動過去の購入履歴やデバイスの利用状況に基づいてターゲティング
つながり既にFacebookアカウントをフォローしている人やいいねをした人にターゲティング(逆にこれらを除いたターゲティングも可能)

利用者データでは年齢や性別、地域などの基本的な情報だけでなく、「子供がいる人」や「過去6ヶ月以内に転職した人」といった、より詳細なターゲティングが設定可能です。

コアオーディエンスを活用することで、広告のターゲットをより具体的に設定し、関心のあるユーザーに訴求することができます。

正確なターゲティングを行うことで、費用対効果の高い広告運用が可能となります。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、自社のウェブサイトやアプリのアクセスログや顧客リストなどを基にして、特定のオーディエンスを作成する機能です。

1つの広告アカウントで最大500種類のカスタムオーディエンスを作成することができます。

カスタムオーディエンスは、既に自社の商材やサービスに興味を持っている顧客や実際に購入した顧客に対して広告を配信することができます。

そのため、通常のオーディエンスよりも費用対効果が高くなりやすいです。

ただし、自社のサイトへのトラフィックや顧客データが少ない場合は、リーチできるユーザーが限られてしまう可能性があります。

なので、効果的にカスタムオーディエンスを活用するためには、他の手段でデータを収集したり、広告主自身がターゲットを細かく設定することが重要です。

連絡先リストCRM(顧客管理システム)やメールアドレスリスト、電話番号リストなどからオーディエンスを作成。
サイトのビジター自社Webサイトや、サイト内で特定のアクションを実行したユーザーを対象にオーディエンスを作成。
アプリの利用者既にアプリをインストールをしたユーザーを対象にオーディエンスを作成。

類似オーディエンス

類似オーディエンスは、カスタムオーディエンス(ソースオーディエンス)を基に、既存の顧客やサイト訪問者などと似た傾向を持つ人々に広告をターゲティングする機能です。

類似オーディエンスは、既存の顧客との類似度が高いため、費用対効果が良い傾向にあります。

オーディエンスのサイズは1〜10%の範囲で指定可能で、サイズが小さいほど既存の顧客との類似度が高くなります。

ただし、サイズが小さいとリーチできる人数が制限されるため、適切なバランスで調整する必要があります。

また、類似オーディエンスを作成するためには、ソースオーディエンスが100人以上必要で、精度を高めるためには1,000〜50,000人のソースデータが必要です。

 

Facebook広告の成功事例3選

Facebook広告で成果を出すためには、これまで紹介してきた機能や特徴を上手く活かして運用していく必要があり、成功のパターンは1つではありません。

そこで、いくつかFacebook広告での成功事例を紹介するので、ぜひ自社の広告戦略の参考にしてください。

4つの広告をテストしてCVRを2.4倍にアップさせた事例

スポーツインナー製品を企画・販売している株式会社フジボウアパレルは、4つの広告をテストしてCVRを2.4倍にすることに成功しました。

対象は25歳以上の日本人男性で、4つの異なる動画広告と写真広告を使用し、それぞれ異なるメッセージや製品特徴を訴求しました。

自社のスポーツインナーの吸収力について説明する動画や、有名な日本人アスリートをブランドアンバサダーとして起用する動画など、異なる訴求軸の動画をテストしたのです。

また、すべての動画広告はモバイル向けに最適化されており、15秒の再生時間内に先行予約の宣伝も組み込まれました。

このようなユニークなアプローチにより、フジボウアパレルは最適なクリエイティブを発見することに成功し、コンバージョン率2.4倍、CPAの改善57%という成果を実現しました。

正確なデータ計測によりCVR12%増加、CPAを11%削減した事例

日本最大級の派遣に特化した求人情報サイト「エン派遣」を運営しているエン・ジャパンは、集客施策の効率化と個人データの安全性確保に取り組んできました。

エン・ジャパンはコンバージョンAPIの導入をしたことにより、各キャンペーンの効果測定の精度が向上し、広告配信の最適化が可能となりました。

さらに、顧客データのシームレスな連携が実現したことで、より適切なオーディエンスへのリーチを可能にしたのです。

シームレスとはサービスやシステム、ソフトウェアなどが複数の要素や複数の異なる提供主体の組み合わせで構成されているとき、利用者側から見てそれぞれの違いを認識・意識せずに一体的に利用できる状態のこと

この取り組みにより、CVRが12%増加し、広告配信の最適化によって会員登録までのCPAが11%削減されました。

エン・ジャパンは、デジタルマーケティングの活用を通じて効果的な集客施策を展開し、プライバシーと個人データの安全性を確保しながらビジネスの成果を上げることに成功しました。

エリア配信を活用して集客数2.5倍を達成した事例

アールビバン株式会社は、全国各地で絵画を展示しており、エリア配信を活用してWeb経由の集客数を2.5倍に増加させました。

これまでアールビバン株式会社は、Web広告以外の集客を実施していましたが、広告の効果や来場者のプロファイルについて明確な情報が得られず、新たな広告手法を模索していました。

そこで、アールビバン株式会社はFacebook広告を細かくターゲティングすることで興味関心や地域に合わせた配信を実施したのです。

さらに、複数のクリエイティブバリエーションを用意し、Web来場予約者には限定プレゼントがあることもアピールしました。

戦略的なターゲティングと魅力的な絵画のビジュアルを活用した画像広告により、Web経由の集客数を2.5倍に増やし、既存の広告手法よりも3倍の獲得効率を実現しました。

 

Facebook広告を成功させる3つのポイント

Facebook広告を成功させるためには、下記の3つのポイントがあります。

Facebook広告成功のポイント・ターゲットメッセージを定める
・目的を明確に定義する
・最適化を促す広告設計

では、それぞれのポイントについて解説します。

ターゲットとメッセージを定める

Facebook広告を成功させるには、ターゲットに合わせた広告のクリエイティブを作成することが重要です。

広告クリエイティブは以下の「誰に」「何を」「どのように」伝えるかという要素で構成されているのですが、この3点を正確に定めたうえでクリエイティブを作成する必要があるのです。

・ターゲットユーザー「誰に」
・伝えるべき情報「何を」
・適切な表現方法「どのように」

では、それぞれ解説します。

ターゲットユーザー「誰に」

「誰に」というのは「ターゲット」のことであり、同じ商品であっても年代や性別が変われば興味を持つポイントが変わるので、「誰に」という部分はとても重要な要素になります。

例えば、男性は商品を買う時には「モテ」を重視しますが、女性は「共感」を重視します。

男女の違いだけでも購買の意思決定のプロセスには大きな違いがあるのです。

さらに細かく見ていくと、「最近太ってきたことに悩んでいるが、まだ手を打っていない人」であれば、それを放置することがどれだけリスクの高いことか伝える必要があります。

また、「周りから見れば太っているが、自覚していない人」であれば、自身の状態を自覚してもらうためのメッセージを伝える必要があります。

なので、「誰に」という部分を明確に決めておかないと、伝えるべきメッセージを間違えてしまうのです。

伝えるべき情報「何を」

ほとんどの商品やサービスは複数の特徴を持っています。

広告の成果を上げるためにはターゲットに向けて、どの情報を提供すれば購買意欲を高めることができるのか考える必要があるのです。

例えば、新車の広告クリエイティブを作る時であれば、以下のような訴求ポイントが考えられます。

・デザイン的なかっこよさ
・価格の安さ
・運転のしやすさ
・大人数が乗れる
・自動運転による安全性
・燃費の良さ

どの訴求を選ぶべきかは、ターゲットユーザーや競合によって変わるので、戦略的に考察する必要があります。

広告を始める前に一度ターゲットや競合についてリサーチして、どの訴求にするか選択しましょう。

適切な表現方法「どのように」

「誰に」というターゲットの部分と「何を」という伝える内容が決まれば、「どのように」伝えるかという表現の部分を考える必要があります。

「何を」という商品やサービスの訴求ポイントをわかりやすく表現することで、クリエイティブは完成するのです。

例えば、吉野家のように「はやい、うまい、やすい」とわかりやすく言葉で表現するのも良いと思います。

また、「やっぱりイナバ100人乗っても大丈夫」と物置に100人が乗り、耐久性を視覚的にわかりやすく表現したイナバ物置のように、画像や動画で視覚的にわかりやすく表現しても良いでしょう。

目的を明確に定義する

Facebook広告のキャンペーンや広告セットを設定する前に、広告の配信目的を具体的に定義することが重要です。

なぜなら、広告を通じてブランド認知を高めたいのか、エンゲージメント(いいねやシェアなど)を増やしたいのか、広告の目的によって広告セットの設定方法や最適な入札方法が異なるからです。

また、広告の目的に応じて、ターゲット設定やクリエイティブの内容も変化します。

Facebook広告の配信を通じて何を達成したいのか(KGI)、具体的な目標を明確にすることが、Facebook広告運用の最初の重要なステップと言えます。

広告の目的は広告戦略の基盤となるので、広告の配信目的を具体的に定義し戦略的にFacebook広告を活用しましょう。

最適化を促す広告設計

Facebook広告のパフォーマンスを最大化するためには、自動入札(最小価格での入札)を上手に活用することが重要です。

自動入札とは、キャンペーンや広告セットで設定した「日予算」または「掲載期間内の予算」を最適化しながら、各最適化イベントの単価を最小化するように自動的に調整してくれる入札方法です。

Facebook広告は、ターゲットや広告フォーマットなどの細かい設定が可能であり、多くの変数がパフォーマンスに影響を与えるため、手動で最適なパフォーマンスを達成するのは難しい側面があります。

ターゲティングや配信先を絞りすぎることで、学習の妨げになり成果を悪くしてしまう場合もあるのです。

自動で最適化してくれる部分をうまく使いつつ、手動で調整を加えるというFacebook広告の機械学習をうまく活用した運用が、配信のパフォーマンスを最大化するための鍵となります。

 

まとめ

今回は、Facebook広告の基本から成功のポイントを事例付きで解説しました。

Facebook広告は正確なユーザーデータと独自のトラッキングにより、最適化の精度が高く成果の出やすい広告媒体の1つとなっています。

最適化してくれる部分をうまく使いつつ、手動で調整が必要な部分に関しては、都度調整を加えていくことが成果を最大化するための秘訣です。

ただし、前提としてターゲットに合わせたクリエイティブやフォーマットを選択する必要があり、戦略的に広告を運用しなければなりません。

弊社では、広告の戦略だけでなくマーケティング戦略のご相談を承っております。

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