この記事でわかること |
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「LINE広告を出稿しようとした際、どのサイズを用意すればよいのか、各フォーマットのルールがバラバラで混乱する…」そんな悩みを抱える方は少なくありません。
特に、静止画・動画・カルーセルそれぞれで対応サイズやテキストルールが異なるため、初めての方ほど迷いがちです。
そこで、今回は、LINE広告における代表的なバナーサイズと、入稿時の画像・動画・テキスト規定について解説します。
この記事を読めば、LINE広告のフォーマットごとの最適なクリエイティブサイズと入稿ルールがわかるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。
LINE広告における静止画バナーのサイズ
LINE広告では、静止画バナーのサイズと入稿ルールを正しく理解することが成果に直結します。
ここでは代表的な画像サイズや文字数の制限、配信面ごとの対応状況、さらにはテキスト内の記号使用に関するルールについて詳しく解説します。
代表的な静止画サイズ一覧
LINE広告で使用できる静止画バナーには主に3つのサイズがあり、それぞれのフォーマットに適した使い分けが求められます。
最も基本となるのが「Card(1,200×628px)」で、汎用性が高くほとんどの配信面に対応しています。
次に「Square(1,080×1,080px)」は、表示面積が広くユーザーの目を引きやすいため、訴求力を重視したい場合に有効です。
そして、トークリストなどに特化した「画像(小)600×400px」もあります。
また、画像に入れられるテキストには文字数制限があります。
タイトルは「20文字以内」、ディスクリプションは「75文字以内」が上限です。
過剰に文字を詰め込むと広告の視認性が下がるだけでなく、掲載不可になることもあります。
広告として効果を発揮させるには、端的かつインパクトのある言葉選びが重要です。
配信面別の対応サイズ表
各静止画サイズがどの配信面に対応しているかを正確に把握しておくことは、LINE広告の設計で非常に重要です。
媒体によって対応しているフォーマットが異なるため、以下の表で確認しましょう。
配信面 | Card(1,200×628px) | Square(1,080×1,080px) | 小画像(600×400px) |
---|---|---|---|
トークリスト | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE NEWS | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE VOOM | 〇 | 〇 | × |
ウォレット | 〇 | 〇 | × |
LINEポイントクラブ | 〇 | 〇 | × |
LINEショッピング | 〇 | 〇 | × |
LINEマイカード | 〇 | × | × |
LINEレシート | 〇 | 〇 | × |
LINEオープンチャット | 〇 | 〇 | 〇 |
LINEファミリーアプリ | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE広告ネットワーク | 〇 | 〇 | 〇 |
このように、基本的にはCardとSquareで広範囲をカバーできますが、小画像にしか対応していない配信面もあるため、複数サイズの準備が推奨されます。
LINE広告の動画サイズ
LINE広告で動画を使用する際には、配信面やフォーマットに応じたサイズや入稿規定を理解することが重要です。
ここでは、動画比率や音声仕様、配信面の対応状況まで、広告効果を最大化するために必要なポイントを解説します。
動画比率とピクセルサイズ
LINE広告で使用できる動画フォーマットは、主に「横型(16:9)」「正方形(1:1)」「縦型(9:16)」の3つに分かれます。
それぞれのフォーマットに対応するピクセルサイズは以下の通りです。
・16:9:1280×720ピクセル
・1:1:1080×1080ピクセル
・9:16:720×1280ピクセル
動画を作成する際には、上記のピクセル比率を満たすことに加え、アスペクト比が正確であることも求められます。
また、動画ファイル全体のサイズ(容量)にも注意が必要で、推奨されるファイルサイズは最大30MB以下です。
ファイルが重いと配信速度が低下し、視聴完了率の低下につながるおそれがあります。
適切なサイズと比率で制作することで、ユーザーの視認性を高め、広告効果を高めることが可能です。
音声・ビットレート・フォーマットの詳細
LINE広告に入稿する動画は、映像だけでなく音声やエンコード形式にも細かな規定があります。
音声は必須ではありませんが、ナレーションやBGMを活用することで広告の訴求力が高まるため、音声付きの動画が推奨されます。
ビットレートに関しては、推奨値は2Mbps~5Mbps程度。
高品質を保ちつつファイル容量を抑えるためには、H.264形式(コーデック)でのエンコードが望ましいとされています。
音声コーデックはAAC、サンプルレートは48kHzが推奨されます。
また、ファイル形式としては「.mp4」または「.mov」が使用可能です。
ただし、スマートフォン環境でのスムーズな再生を意識する場合は、mp4形式が最も適しているといえます。
ユーザーの再生環境を考慮し、音質やファイル形式も含めた最適な設定での入稿を行いましょう。
配信面ごとの動画対応状況
LINE広告の動画は、配信面によって対応するフォーマットが異なります。
以下に代表的な配信面と対応動画形式の一覧をまとめました。
配信面 | 対応フォーマット | 備考 |
---|---|---|
LINE VOOM | 9:16(縦型) | 音声あり推奨、長尺可(最大120秒) |
トークリスト | 16:9(横型)、1:1 | 静止画との併用も可能 |
LINE NEWS面 | 16:9(横型) | 最も視認性が高い配置 |
広告の目的や訴求内容によって、どの配信面をメインにするかを判断し、それに応じた動画フォーマットを選ぶことが重要です。
たとえば、動画ストーリーを重視する場合はLINE VOOM、商品紹介やキャンペーン訴求を行いたい場合はトークリスト面を活用すると良いでしょう。
入稿時には対応フォーマットの確認を忘れずに行ってください。
動画タイトル・ディスクリプションの文字数制限
LINE広告における動画フォーマットでも、タイトルやディスクリプションには厳密な文字数制限が設けられています。
タイトルは最大20文字、ディスクリプションは最大75文字(全角換算)までとされています。
この制限内でユーザーに伝えたいメッセージを簡潔にまとめる必要があります。
タイトルは視認性が高く、最初にユーザーの目に入るため、強い訴求やキーワードを盛り込むことがポイントです。
一方、ディスクリプションには動画の内容やベネフィットを簡潔に伝える文を構成することで、クリック率や視聴維持率の向上に繋がります。
また、タイトル・ディスクリプション共に記号の多用は避け、読みにくくならないよう注意が必要です。
特に全角スペースや特殊文字を挿入すると、文字化けや非表示になるケースもあるため、テキストは基本的にシンプルかつ明瞭に整えることが大切です。
動画のクリエイティブが完成していても、テキスト設定が不適切であればユーザーの興味を惹くことはできません。
見出しと説明文にも十分配慮したうえで入稿を行いましょう。
カルーセル形式のバナーサイズ
LINE広告で注目を集めやすいカルーセル形式は、複数の画像や訴求軸を並列に見せられる点で効果的です。
ただし、サイズ規定や配置の工夫を誤ると逆効果になることも。
ここでは、カルーセル広告の推奨サイズと訴求力を高めるための入稿テクニックを解説します。
カルーセルで使える画像サイズと点数
LINE広告のカルーセル形式では、各カードごとに静止画像を1点ずつ表示します。
推奨されている画像サイズは1,080px × 1,080px(正方形/1:1)です。
このサイズに合わせることで、デバイスによる表示崩れを防ぎ、視認性を最大化できます。
また、1つのカルーセル内で設定できるカードの枚数は、2枚から最大10枚までとなっています。
ただし、すべてを使用するよりも、3〜5枚に絞って訴求軸を整理する方が、ユーザーが内容を把握しやすく、クリック率の向上につながる傾向があります。
下記の表に、カルーセル画像の基本仕様をまとめました。
項目 | 推奨値 | 備考 |
---|---|---|
画像サイズ | 1,080×1,080px | 正方形/1:1 |
ファイル形式 | JPG・PNG | 動きのある演出は不可 |
登録可能枚数 | 2〜10枚 | 最適枚数は3〜5枚 |
適切なサイズと点数の選定は、広告の第一印象を左右します。
見せたい順番や構成も、ユーザー目線で整理しておきましょう。
友だち追加広告のクリエイティブサイズ
友だち追加広告では、画像・動画どちらの形式でも入稿が可能で、用途に応じて柔軟なクリエイティブ設計が求められます。
フォーマットや表示領域、ファイルサイズなどの規定を正しく理解することが成果の鍵を握ります。
画像・動画ともに利用可能
LINEの友だち追加広告では、静止画と動画のいずれかを選択してクリエイティブを入稿できます。
画像の場合、主に1:1(正方形)と1.91:1(横長)のアスペクト比が推奨されており、利用目的や訴求内容に応じて使い分けるのが効果的です。
推奨サイズは1:1が1080×1080ピクセル、1.91:1が1200×628ピクセルです。
一方、動画はMP4形式に対応しており、最大ファイルサイズは100MBまで。解像度は720p以上が望ましく、15秒以内で簡潔に伝えられる構成が推奨されています。
ユーザーのタップ率を高めるには、画像・動画問わず、LINEらしいトンマナ(親しみやすさ・視認性の高さ)を意識することが重要です。
また、動画の場合は冒頭3秒で伝えたい要素を打ち出すと離脱率を下げやすくなります。
加えて、LINE広告では「テキスト20%ルール」が存在しないため、画像上にテキストを多めに載せることも可能です。
ただし、文字が小さすぎると可読性が落ちるため、フォントサイズやコントラストには十分配慮しましょう。
使用できるフォーマットと注意点
友だち追加広告で使用可能なファイルフォーマットは、画像ならJPG、PNG、GIF(アニメーション不可)、動画はMP4形式が標準対応となっています。
いずれもファイル容量の上限を超えると入稿エラーになるため、事前に公式ガイドラインを確認したうえで作成することが重要です。
特に注意すべきなのは、デバイスによって表示される領域に違いがある点です。
スマートフォンの機種や画面比率によって、上下左右の一部がカットされることがあります。
重要な文字やロゴは画面の中央寄りに配置し、「セーフゾーン」を意識してデザインすることで、誤解や訴求不足を防げます。
また、広告ポリシーにも注意が必要です。過度な誇張表現やビフォーアフター、医療・美容系の未認可表現などは審査でリジェクトされる可能性があります。
画像やテキストに「LINE公式アカウント」や「追加はこちら」などの表現を含める場合は、広告内容がLINEのサービス利用規定に準拠しているかを必ず確認しましょう。
LINE広告の入稿時に気をつけるテキストルール
LINE広告を入稿する際は、テキストに関するルールを遵守することが求められます。
文字数の制限や使用できない表現の制約など、ガイドラインを満たさないと広告が審査で却下される恐れがあります。
タイトル・説明文の文字数上限
LINE広告では、広告の表示フォーマットによって入力可能な文字数が異なります。
代表的な「友だち追加広告」や「リーチ&コンバージョン広告」では、タイトルが最大20文字、説明文は最大75文字まで入力可能です。
これらの文字数を超えると、自動的に末尾がカットされるか、審査が通らない原因となります。
また、タイトルと説明文は、ユーザーが広告を見る際に最初に目に入る部分です。
限られた文字数の中で、魅力的かつ分かりやすい内容にする必要があります。
冗長な表現は避け、商品のメリットや訴求ポイントを端的に表現することが重要です。
特にスマートフォンでの表示が主流のLINE広告においては、一文目に強いインパクトを持たせる工夫がクリック率の向上につながります。
記号・絵文字・NG表現の例
LINE広告では、一部の記号や絵文字の使用に制限があります。
例えば、半角カタカナや機種依存文字、特殊な記号(「★」「☆」「☓」「✖」など)は審査で問題になることがあります。
また、過剰な記号の羅列(例:「!!!!!」や「?????」)も不自然な表現としてNGと判断されるケースがあります。
加えて、広告ガイドラインに抵触するような表現は厳しくチェックされます。
たとえば、「絶対に稼げる」「必ず痩せる」といった断定的な表現、過度な煽り文句、「今だけ!今すぐ申し込め!」のような強迫的な訴求も審査落ちの対象になります。
以下は代表的なNG表現の一部です。
カテゴリ | NG例 | 理由 |
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断定表現 | 必ず儲かる! | 根拠のない保証は不可 |
誇大表現 | 奇跡のダイエット法! | 科学的根拠が必要 |
強迫的表現 | 今すぐ申し込まないと損! | ユーザーの不安を煽る表現はNG |
適切な文言を選ぶためには、LINE社が提供する広告掲載ガイドラインを定期的に確認し、表現の幅とリスクを理解することが不可欠です。
読みやすくクリックされやすい文言の作り方
広告テキストは「ルールに従うだけ」でなく、「ユーザーにとって読みやすく、興味を引くものであるか」が極めて重要です。
クリックされる文言にはいくつかの共通点があります。まずは、ターゲットとなるユーザーの悩みや関心に即した内容になっているかを見直しましょう。
たとえば、美容系商品の広告であれば「30代からの肌トラブルに」「マスク荒れが気になるあなたに」といった、具体的なニーズに刺さる切り口を入れることが効果的です。
また、信頼感を与える要素として「97%が満足」「シリーズ累計10万本突破」などの実績データも有効です。
さらに、視線の流れを意識した構成もポイントです。タイトルでは興味を引き、説明文では具体的な価値やベネフィットを伝える流れを意識することで、自然と読み進めてもらいやすくなります。
単に広告テキストを装飾するのではなく、「ユーザーが行動する理由」を提示することが最も重要です。
まとめ
今回の記事では、LINE広告のバナーサイズなどの入稿規定について解説しました。
広告効果を最大化するには、規定サイズ・テキストルールを守りつつ、見やすく魅力的なクリエイティブを作成することが重要です。
株式会社LATRUSではLINE広告の運用に加え、バナー制作も行っています。
LINE広告の出稿を考えている方は「LINE広告運用代行」サービスページからぜひお問い合わせください。